データの出典と計算方法
本ツールが使っている公表データと計算方法をまとめています。料率等は改定されることがあり、本ツールへの反映には時間差が生じる場合があります。見積書に記載する前に、必ず最新の公表資料とご自身の加入状況をご確認ください。
1. 労務費の基準値
「基準値」は、中央建設業審議会が勧告した「労務費に関する基準」にもとづき、国土交通省が公表している都道府県別・単位施工量当たりの労務費の目安です。おおむね次の考え方で算出されています。
基準値(円/単位施工量)= 公共工事設計労務単価(円/人日)× 標準的な歩掛(人日/単位施工量)
- 基準値は労務費(直接労務費)の目安で、法定福利費(事業主負担分)・建退共掛金・安全衛生経費・材料費・諸経費は含みません。本ツールの照合も労務費部分だけを比較しています。
- 基準値はそのまま適用する値ではなく、施工条件・規模・工法・現場の状況等に応じた補正が前提です。
- 照合では、入力された労務単価と基準値との差額・乖離率を表示します。「建設業法第20条第2項(著しく低い材料費等の見積の禁止)」の「著しく下回る」かどうかについて、公式の数値基準は示されていません。本ツールの−10%の区分は独自の目安です。
- なお、国の運用方針では、基準値と同等の施工条件で基準値を下回る見積は、原則として適正でないものと扱われ得るとされています。施工条件が異なる場合は、その理由を見積書の備考欄等に記載することをおすすめします。
基準値は国交省公表の労務費の目安(法定福利費等を含まない)で、施工条件による補正が前提です。−10%の区分は本ツール独自の目安で、法令上の基準ではありません。
使用データ:2026年6月17日更新分
出典:国土交通省「労務費に関する基準」ポータルサイト
2. 法定福利費(事業主負担分)
法定福利費は、労務費(直接労務費)に各保険料率の事業主負担分を掛けて、項目ごとに計算します(労務費の全額を保険料の対象賃金とみなす簡易計算です)。初期値は次の料率の合計で、ご自身の加入状況に合わせて項目ごとに変更・除外できます。2026年10月時点
| 項目 | 料率(事業主負担) | 備考 |
|---|---|---|
| 健康保険料 | 都道府県別(例:東京都 4.925%) | 協会けんぽの都道府県別料率の事業主負担分(折半)。加入している健康保険組合・国保組合等により異なります。 |
| 介護保険料 | 0.81% | 40歳以上65歳未満の被保険者のみ対象(事業主負担分)。 |
| 子ども・子育て支援金 | 0.115% | 令和8年4月分(5月納付分)の保険料から医療保険料とあわせて徴収(事業主負担分)。 |
| 厚生年金保険料 | 9.15% | 18.3%の事業主負担分(折半)。 |
| 子ども・子育て拠出金 | 0.36% | 全額事業主負担。 |
| 雇用保険料 | 1.05% | 建設の事業・事業主負担分(令和8年4月1日〜令和9年3月31日)。 |
| 労災保険料 | (下請見積では計上しない) | 建設工事の労災保険は原則として元請が一括して加入・負担するため、本ツールの初期値では計上しません。 |
- 健康保険:協会けんぽ「都道府県毎の保険料額表」
- 厚生年金保険:日本年金機構「保険料額表」
- 子ども・子育て支援金:こども家庭庁「子ども・子育て支援金」
- 雇用保険:厚生労働省「雇用保険料率について」
3. 建設業退職金共済(建退共)掛金
掛金は「対象となる延べ人工数 × 掛金日額」で計算します。初期値の掛金日額は320円/日です。2026年10月時点
掛金日額の見直しが議論されていますが、2026年10月時点で改定は決定していません。改定された場合は、この画面と初期値を更新します。
4. 安全衛生経費
安全衛生経費には、公的に定められた標準的な料率はありません。工事内容に応じて、ご自身で金額または料率を入力してください。国の見積書様式例で示されている「9%」等の数値は記載例にすぎず、標準料率ではありません。
5. 消費税の端数処理
消費税額の1円未満の端数処理(切り捨て・切り上げ・四捨五入)は、事業者が任意に選ぶことができます。本ツールの初期値は「切り捨て」で、設定で変更できます。2026年10月時点
本ツールで作成する見積書は、適格請求書(インボイス)ではありません。適格請求書の端数処理(一の適格請求書につき税率ごとに1回)については、国税庁の資料をご確認ください。
6. 金額の丸め
- 各行の金額(数量 × 単価)は1円未満を四捨五入します。
- 法定福利費・安全衛生経費等の料率計算は、項目ごとに1円未満を四捨五入します。
- 消費税額は、上記5の設定(初期値:切り捨て)で端数処理します。
出典の表示について
出典:国土交通省「労務費に関する基準」ポータルサイト(https://roumuhi.mlit.go.jp/)の「労務費の基準値」を加工して作成。照合結果は本ツールが独自に算出したもので、国土交通省が作成・承認したものではありません。
本ツールは国土交通省その他の公的機関が提供・公認・推奨するものではありません。各機関のロゴ等は使用していません。